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macOS Sequoia 15.0 に対応したESET Cyber Security Proは入手できるのか?

今年もまた、恒例のmacOSのアップグレードの季節がやってきました。昨年の状況はこちらです。

さて、今年は昨年とは状況が少し異なり、すでに「Cyber Security Pro」というサービスは終了して、新製品ESET HOME Securityとして販売されています。

CLUB ESETの案内ページによると、「ESET サイバー セキュリティ プロ」は、「ESET HOME セキュリティ エッセンシャル」へ移行となっていて、その動作プログラム自体は「Cyber Security Pro」とされています。この「Cyber Security Pro」はESET本社では開発終了しており、Proのない「Cyber Security」が「ESET HOME Security」のアプリケーションとして配信されているようです。本社と日本のサポートで移行先のプログラムがずれているのは、どういうことになるのでしょうか。無事に最新のmacOSに対応したESETが日本でも手に入ればいいのですが。

日本のサポートページ「macOS Sequoia 15.x への対応について」では、「ESET HOME セキュリティ エッセンシャル」は対応プログラム「ESET Cyber Security Pro」として、対応予定日「未定」と案内されています。

ちなみに、「Cyber Security Pro」はIntelアーキテクチャのみでSonomaまでの対応で放置され(this security solution has entered its End of Life phase and will be discontinued in the future.)、最新の「Cyber Security」はM1/M2/M3でもネイティブに動作するARMアーキテクチャ対応になっています、2024/9/18現時点での配布最新版の「Cyber Security」(本社のサイトからダウンロード入手)では、Sequoia 15.0では動作しませんでした。(しかし、ESET HOME Securityのページでは対応OSのバージョン表記がなく、バージョンがどこからどこまで動作するのか、まったくわからない状態です。Windows11、iOS、Androidはバージョン表記なし(もしくは11固定)のため、それに合わせてmacOSでも記載せずにしているのかもしれませんが、macOSではOSのバージョンによって動作したりしなかったりするのだから動作するバージョン表記はしてほしい)

現時点では、いつになるかわからないESETのOS対応を待つか、ESETをいったん捨ててOSのアップグレードをするか、選択を迫られています。

セキュリティソフトウェアの挙動上、OSに密接に関わるとはいえ、OSのデベロッパー版、ベータ版、RC版のタイミングでしっかりと対応を進め、OS正式リリース直後に最終チェックをして、OSリリース時点で早々の対応完了の目安日程を提示することは、できないのでしょうか。毎年毎年、OSのリリース後、ソフト対応予定日が未定で、いつ正式に対応となるのかわからない状態のまま、2ヶ月も3ヶ月も対応作業中のままほったらかしにされるのは、どうかと思います。

他ソフトに移行するとしたら、Mac用は候補はあまりないけれど、
Intego VirusBarrier (Sequoia対応状況)
Sophos Home Premium (Sequoia対応状況)
Bitdefender アンチウィルス for Mac (Sequoia対応状況)
くらいかしら。あるいは、Microsoft 365の契約しているならば(WordやExcelを使っているなら契約しているサブスクリプション)、
Microsoft Defender
というのも考慮できるかもしれません。
ウイルスバスター、ノートン、カスペルスキー、マカフィーの4社は開発経緯やサポート体制、また過去のやらかしで最初から検討外。


2024/10/12追記

macOS Sequoia 15.x への対応についてで案内されている、「ESET スモール ビジネス セキュリティ」のダウンロードURLから「Mac向けプログラム」の「プログラムのダウンロード」ボタンより、inst_ecs.dmgをダウンロードし、そのdmgファイル内のSetup.appをクリック、「製品版をインストールする」で「Cyber Security」を入手します。

ダウンロードできたeset_cybersecurity_installer.dmgを開いてインストール。その後ライセンス登録にて、Cyber Security Proの製品認証キーを入力すると、Cyber Securityにて認証が完了します。「Pro」でないバージョンなので、以前にあった一部の機能ペアレントコントール、デバイスコントロールなどはありませんが(Cyber Security V7ではファイヤーウォールがありませんが、Cyber Security V8では機能があります)、これで、macOS Sequoia 15の環境にてESETのウイルス対策ソフトが動作します。

なお、正式なアナウンスではないので、認証、使用は自己責任にて、お願いします。


2024/11/04追記

2024/10/29に「Cyber Security Pro」について、macOS Sequoia 15.x への対応についてのページが更新され、「次バージョンより、ESET Cyber Security Proは、ESET Cyber Securityに変更になります。」とされて、「11月上旬」対応と告知されています。


2024/11/08追記

2024/11/07に、macOS Sequoia 15.x への対応についてにて、正式に案内がされました。

macOSのユーザーは、Mac環境でご利用いただくプログラムの変更についてのページに説明があるとおり、ESET Cyber Security Pro から ESET Cyber Security V8へ変更となり、それにてmacOS Sequoia対応となります。

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