pCloudを導入した。いままでクラウドへのバックアップにはSugarSyncを使っていたが、SugarSyncのMac版アプリが、いまだにApple Siliconネイティブに対応していないので見切りをつけた。ネイティブでないせいか、Macのログイン時に自動起動すると10分近くSugarSyncが暴れてCPUのプロセスを使い、負荷をかける。また、時期OSのmacOS 26 Tahoe(のベータ版でテストしたら)SugarSyncアプリは起動しない(起動するとUI表示せず何もできない)状態になった。ネイティブ対応の兆しもないため、そろそろ見切り、という判断に。

DropboxやGoogleDriveと異なる点としてSugarSyncの売りの「パソコン内の任意のディレクトリをクラウドにバックアップ」「任意のディレクトリを他パソコンへ同期」というものについてはpCloudでも同様な設定が可能である。それぞれ任意ディレクトリのクラウドへのバックアップが「pCloudバックアップ」、他パソコンとの任意ディレクトリ同期が「pCloud同期(紹介記事等においてはpCloud Syncと表記)」と称する。

またpCloudは買い切りのライセンスのため、サブスクで毎年お金を支払う必要もなく、長い期間を使えばコスト面でも有利である。

同期よりバックアップが主目的のため、pCloudバックアップを設定した。使用する回線の問題でもあるが、初期のバックアップに時間がかかった。またファイルサイズの大きいデータを転送する瞬間、そのファイルの転送中はpCloudのアプリがレインボーカーソル状態になって半ば固まってしまう点がちょっと気になった(そのファイルが転送完了するとレインボーカーソル終了で正常に、また次の巨大ファイルでレインボーカーソル、と初期バックアップ中は、ほぼすべてのタイミングでレインボーカーソルであった)。なお、一度指定ディレクトリ全部をクラウドにバックアップ転送したあとは、アプリのレインボーカーソルも発生せず、比較的CPUやネットワークのストレスもなく使用ができている。

あと、アプリでほしいなと思った機能としては転送中のキューのファイルリスト。先述の初期バックアップ時のレインボーカーソル時に何を転送しているのか気になったが、リストが見えないので何が起きているのか、わかりにくい点があった。

macOS 26 Tahoeにおいては、このタイミング(9月上旬のOSのベータ版リリース時)では、まだ未対応とのことで一部機能(pCloudのクラウドをストレージとしてマウントするカーネルエクステンションを設定導入)が正常動作しなかったが、アプリも適時メンテナンスされているようなので、OSの正式リリース後にはきちんと対応してくれると思われる。
実のところ、pCloundのアクセスにも対応したCloudMounterというアプリを使用しているので、ストレージとしてマウントするのであれば、CloudMounter経由で問題はない。

macOS環境でpCloudのカーネルエクステンションを使わずに、pCloudをCloudMounterでマウントする
pCloud以外にも対応するクラウドストレージが多いので、CloudMounterは非常に便利

Windowsの場合は標準でPドライブにpCloud Driveとしてマウントされる

SugarSyncは10年以上使用していたが、あっさりとお役御免。次回のサブスクライセンス更新を停止し、またクラウド上のファイルも手動で全削除して、Macアプリのアンインストールも行い、お別れを告げた。